旭川市がeスポーツ拠点 今夏にも市中心部に
という記事が北海道新聞に2020/01/05に掲載されていました。
そもそもeスポーツってなに?
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。
アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることを認めています。また、韓国や中国でも「eスポーツ」が非常に発展していて、市場規模も日本とは桁違いになっています。
世界のeスポーツ人口
世界での競技人口が約1億人以上、観戦、視聴者数は3億800万人と言われております。
日本の競技人口は390万人、観戦、視聴者数は160万人と言われています。
世界で開催されているeスポーツの大会
2017年の段階で、eスポーツの世界市場規模は770億円。
2020年には1665億円まで伸びるとされているそうです。(Newzoo調べ)
海外では1つのタイトルでの総額が約27億円。優勝賞金は約12億円(2017年)だそうです。さて日本はというと・・・。
日本国内では、高額賞金をゲームメーカーなどが提供することについて、景品表示法の観点から自社商品の売り上げにつながり兼ねないとして問題となっており、さらに刑法(賭博罪)の観点からも問題になることが指摘されているそうです。
つまり、日本のeスポーツ大会では「高額賞金を出せない」「海外の大会の高額賞金を受け取ることもできない」という法的な問題があるのです。これに関しては、ゲームを販売していない会社や団体が賞金を出す等の、回避策を講じる事もできるそうですが「日本のeスポーツでは高額賞金が出せない」という暗黙のルールが根付いてしまっているのが現状の様です。
日本でのeスポーツの賞金っていくらなのか・・・景品表示法の観点から答えると
- ・上限10万円、もしくはゲーム代金の20倍までの賞金額。
- ・複数の事業者で開催するイベントの場合は上限30万円
となります。
もちろん、プロゲーマーの収入は大会の賞金意外にも、「スポンサーとの契約金」や「プロチームとしての給料」などありますが、海外と比較してしまうと、法整備や文化などの違いから出遅れてしまった感のある日本eスポーツ事情ですね。法律による規制を工夫で回避し、eスポーツを盛り上げていって欲しいですね。
実際にeスポーツでプレイされているゲームジャンル
FPS(ファーストパーソンシューティング)
シューティングゲームの一種。FPSゲームの画面に表示されるのは、プレイヤーキャラクターの一部(腕など)と武器・道具のみになります。混同されがちですが、プレイヤーキャラクターの姿がまるごと見えるゲームは、サードパーソン・シューティングゲーム(TPS:第三者視点)として区別されています。主人公である本人(第一者)視点(FPS)で、ゲーム中をプレイヤーの意思で移動し、武器を使ったり素手などで敵や化物などと戦う、アクションゲームです。
- ・カウンターストライクシリーズ
- ・Unreal Tournamentシリーズ
- ・ペインキラー
- ・Quakeシリーズ
- ・Warsow
- ・バトルフィールド
- ・コール オブ デューティシリーズ
- ・Alliance of Valiant Arms
- ・クロスファイア
- ・スペシャルフォースシリーズ
- ・サドンアタック
- ・オーバーウォッチ
- ・Haloシリーズ
- ・H1Z1
- ・Gears of Warシリーズ
- ・Team Fortress 2
- ・Doomシリーズ
- ・F.E.A.R.
- ・レインボーシックス ベガス
- ・レインボーシックスシージ
TPS(サードパーソンシューティング)
FPS同様、シューティングゲームの一種です。FPSとの違いは、ゲームモニター上でプレイヤーキャラクターの姿がまるごと見えている事。主人公を第三者視点で追うアクションゲームです。ゲーム中の世界をプレイヤーの意思で移動し、武器を使ったり素手などで敵や化物などと戦います。「サードパーソン・シューティングゲーム(Third Person shooting game)」は和製英語で、アメリカではサードパーソン・シューター(en:Third-person shooter)と表現するそうで、「三人称視点シューティングゲーム」と訳されます。
- ・World of Tanks
- ・World of Warships
- ・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
- ・Fortnite
- ・荒野行動
- ・Splatoon
RTS(リアルタイムストラテジー)
リアルタイムに進行する時間に対応しながら、俯瞰視点で戦場を大局から見据え、プランを立てて敵と戦うシミュレーションゲーム。
- ・Age of Empiresシリーズ
- ・Warcraft III: The Frozen Throne
- ・Starcraft II
MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)
複数人数でのチーム戦で戦い、「敵の本拠地を破壊する」ことを勝利条件とした、RTSのサブジャンルの一つ。相手を倒すというよりも、「敵陣地の破壊」を重要視するため、チーム内の「メンバーの配置」や「攻撃と防御」の人数割り振りも重要になる。
- ・Dota 2
- ・DotA Allstars
- ・League of Legends
- ・Heroes of the Storm
- ・Vainglory
- ・LORD of VERMILION ARENA
格闘ゲーム
プレイヤー同士が操作するキャラクターが、主に1対1の格闘技等で戦う対戦型ゲーム。略称は格ゲー。ゲーム上で設定されている、対戦相手キャラクターの体力バーを0まで減らすとK.O.(ノックアウト)となり勝者となる。対戦アクションゲームの派生物のジャンルです。
- ・ストリートファイターシリーズ
- ・DEAD OR ALIVEシリーズ
- ・鉄拳シリーズ
- ・バーチャファイターシリーズ
- ・ソウルキャリバーシリーズ
- ・BLAZBLUEシリーズ
- ・GUILTY GEARシリーズ
- ・アルカナハートシリーズ
- ・ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
- ・ヴァンパイアシリーズ
- ・モータルコンバットシリーズ
- ・MARVEL VS. CAPCOMシリーズ
- ・キラーインスティンクト
- ・スカルガールズ
- ・ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
- ・AQUAPAZZA
- ・大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
スポーツゲーム
名前の通り、スポーツを題材としたシミュレーションゲームです。eスポーツでは、バスケットボールやサッカー、アメリカンフットボールなどの球技がプレイされてることが多い。チームの選手を操作してスポーツを行い、得点の多いプレイチームの勝利となる。略表記はSPG。
- ・NBAシリーズ
- ・FIFAシリーズ
- ・ウイニングイレブンシリーズ
- ・マッデンNFLシリーズ
- ・ロケットリーグ
レーシングゲーム
主として乗り物(無人(という設定)含む)を操縦し、他のプレイヤーとタイムや順位を競うゲームです。自動車やオートバイを筆頭に、自転車、船舶、飛行機、宇宙船、架空の乗り物などのレースゲームがあります。
- ・Formula Oneシリーズ
- ・rFactorシリーズ
- ・Project Gotham Racingシリーズ
- ・Need for Speedシリーズ
- ・GRAN TURISMOシリーズ
- ・Forza Motorsportシリーズ
- ・Forza Horizonシリーズ
- ・Test Driveシリーズ
- ・PROJECT CARSシリーズ
- ・WRCシリーズ
パズルゲーム
アクションパズルに分類されるPCゲーム。次々に落ちてくるパズルを組み合わせ、積み上げられたパズルが画面いっぱいになってしまう前に消していくゲームです。どれだけパズルを消し続けられるかにかかっています。落ち物ゲーム、落ちゲーともいいます。
- ・TETRiSシリーズ
- ・ぷよぷよシリーズ
トレーディングカードゲーム
対戦形式の2人プレイのデジタルカードゲーム。カードでデッキを作成し、そのデッキで対戦します。運の要素の高い頭脳競技です。日本ではカードゲームの事をTCG(Trading Card Game)と呼びますが、英語圏では一般にCCG(Collectible Card Game)と呼ばれています。
- ・Hearthstone: ハースストーン
- ・シャドウバース
MMORPG
MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game、マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)とは、多人数が参加できる、オンライン型ロールプレイングゲームです。eスポーツに採用されているMMORPGは、競技性、格闘性の高いゲームが採用されています。
・ブレイドアンドソウル
オンラインストラテジーゲーム
勝利のために熟考し計画を練ることに焦点を置いたオンラインゲームを指します。日本にではストラテジーゲームはシミュレーションゲーム (SLG) のサブジャンルの一つとされており、ウォー・シミュレーションゲームとほぼ同じ意味合いで用いられています。
・クラッシュ・ロワイヤル